団体紹介
ロマーシュカ・フィルハーモニー(通称:ロマフィル)は、2019年4月に結成されたオーケストラです。
ショスタコーヴィチの「戦争三部作」を完奏することを目標としており、2024年9月、第2回演奏会を開催します。
コンサートマスターやトレーナーには若手第一線で活躍する音楽家を招聘し、指導を受けながらショスタコーヴィチの真髄に迫ります。
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音楽監督兼団長 挨拶
スターリンの独裁政権下のソヴィエト連邦。そこでは、国家権力の意思に少しでも反する全ての文化活動が禁止され、許されていたのは「社会主義リアリズム」を体現した作品の創造のみであった。
そんな政治によって芸術が抑圧されていた時代だったが、やがてソヴィエトにも第二次世界大戦の波が押し寄せる。
史上最も過酷な市街戦と言われたレニングラード包囲戦の最中に、ソヴィエト連邦を代表する作曲家であるショスタコーヴィチは交響曲第7番を作曲する。
この楽曲は戦時中のソヴィエト連邦の至る所で演奏され、中には戦争の前線に赴いていた軍人音楽家を呼び戻してまでオーケストラを組織する所もあった。
そうまでして戦時中に芸術が存在することにどのような意義があったのだろうか。
ショスタコーヴィチの作品は意味深長な引用が多く、その解釈は聴き手や奏者に委ねられる事が多い。
当団では「戦争三部作」と呼ばれる交響曲を3回の演奏会を通して演奏していく。彼の真意は一体どこにあったのか。ロマーシュカ・フィルハーモニーと演奏を通して紐解いていこう。
音楽監督 兼 団長
泉 翔士
What is "ロマーシュカ" ?
団体名の「ロマーシュカ(Ромашка)」はロシア語で「カミツレ(カモミール)」を表しています。
これは、当団創立記念演奏会で演奏する、交響曲第7番「レニングラード」(ショスタコーヴィチ)が作曲された状況が、まさにロマーシュカの花言葉である「逆境に耐え抜く力」と合っていることに由来しています。
ロマーシュカは、ロシアの人々に古くから親しまれており、国花の一つにもなっています。